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第2回全国郷土生パスタフェスタ レポート

2015年10月22日『第2回全国郷土生パスタフェスタ in 淡路島』が郷土の食材を生かしたパスタ料理を通して一次産業の活性化に取り組むイベントとして開催されました。
シェフ・生産者・麺メーカーなど総勢50名の参加者があり、大盛況となりました。

第1部 食材ツアー

申込時にお伺いしたアンケートを元にツアーコースを組み、各生産者のもとを3か所ずつ見学しました。講師3名・雑誌社の取材陣は、淡路市岩屋の長太水産・南あわじ市のオリーヴ園・南あわじ市の嶋本食品を訪れました。
長太水産では、岩屋漁港に揚がったばかりの魚を午後のセリに出す直前に見学し、高級魚である根付きの鯵を頂きました。オリーヴ園では、今年初収穫を迎えたイタリア原産種オリーブの原木を、嶋本食品では、金猪豚(ゴールデンボアポーク)という名称でブランド化されている猪豚の養豚場を見学しました。

株式会社 長太水産

農業生産法人
南あわじオリーヴ園

株式会社 嶋本食品

第2部 パスタミーティング(講義と調理実演)

3名の講師による生パスタに関する講義と調理の実演が行われました。わかりやすい解説と見事な調理技術に参加者からは感心の声が上がりました。

柏木政廣シェフ(トゥットピアット)

◆針イカと淡路島由良産ワカメの軽いレモンクリーム◆

淡路麺業株式会社の『Fスパゲッティ』・武田食品冷凍株式会社の『淡路島産天然湯通し塩蔵ワカメ』を使い、平岡農園の『レモン』を使ったソースで仕上げられました。

◆淡路島ポークと小蕪の燻製バター風味チーズ添え◆

淡路麺業株式会社の『淡路島産小麦のタリアテッレ』に株式会社嶋本食品の『猪豚ゴールデンボアポーク』を煮込んだラグーソースを合せ、フレッシュグループ淡路島の『ルッコラ』で色どりを添えました。

メインとなるイカのシーズンや、農家の方々の現在の取組みについてなど地域密着のシェフならではのお話と、淡路麺業の麺についてお話し頂きました。

奥田政行シェフ(アル・ケッチァーノ)

◆ふぐのストラッチ◆

淡路麺業株式会社のZ生地のパスタシートを三角形に裁断したパスタ(魚の尾ヒレをイメージ)に若男水産株式会社の『ふぐ』を余すところなく使い仕上げられました。

◆タコのフレーグラ◆

ゆで伸びしにくいというフレーグラの特性と手打ちでの作り方の解説を交えながらの調理実演。有限会社キタフジの『淡路島産真蛸活〆みがき蛸足』をフレーグラと同じ粒の大きさに細かく切り、調理されました。

生地と合わせる具材とを同じ大きさ・硬さに揃えると、口の中で咀嚼するときに同じタイミングで飲み込める、という講義内容がわかりやすい2品でした。

山根大助シェフ(ポンテベッキオ)

◆卵白で練り上げた白いキタッラ
アジのマリネのプッタネスカ・ラッフィナート◆

オリジナルの卵白で練り上げたキタッラと株式会社K.ファームの『玉ねぎ』、藤原農園の『いちじく』を使い、食材の新鮮さと繊細な味わいのハーモニーを楽しめる一皿でした。

◆秋トリュフのタリオリーニ◆

卵黄たっぷりの手打ちタリオリーニに薫り高い秋トリュフを合せて仕上げられました。

講義のテーマである“配合による麺性の違い”がわかりやすい2品でした。

第3部 交流会

会場の壁際に各生産者・協賛社併せて22社のブースを設け、商品やパンフレットを展示しました。また、ビュッフェでは、各生産者の食材を使った特別なメニューをご用意いただきました。司会者より交流会参加の各生産者・協賛社へインタビューと、それぞれの会社の食材PRが行われ、参加者・生産者間で商談も行われました。参加者有志によるパスタの試作も行われ、講師からのアドバイスやご意見を頂く機会もあり、それぞれにとって実り多い交流会となりました。